読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Emishi’s blog

ゲーム音楽中心ブログです。

Winter's End いけにえと雪のセツナ 楽曲全曲レビュー

 

こんにちは 

お久しぶりです。瀬見川 笑子(@SemiRiver)です。

 

ついに発売から一ヶ月が経過し、納得するまで聞きこむことが出来てきたので

いけにえと雪のセツナ I am Setsuna Original Soundtrack Collection

f:id:Emishi:20161005111403p:plain

I am Setsuna Official Soundtrack Collection: Winter's End on Steam

 

の全曲レビューをさせていただきます。

 

 

今回はCD音源ではなく、ハイレゾ音源での視聴を前提にしています。

一応Disc:1/2の表記はします。

 

 

 

過去記事である 

emishi.hatenablog.com

をお読みいただいてからだとより一層楽しめるかと思います。

 

では、始めさせていただきます。

 

[Disc:1]

 

1.Voices of Winter

    いけにえと雪のセツナのテーマ「雪」が静かに降り注いでいる。セツナのテーマがしっとりと心地よく心を撫でていく。

 TokyoRPGFactoryのロゴである雪の結晶もその無限の形たちの中にある。

 

2.Eternal Winter

 全ての始まりであり、すべての終わりの曲。全てを掛けてくれた仲間や、世界の仕組みが一点に支えられている。それは脆く崩れそうで、けれど孤独で、なんて不条理なんだろうと思わされる。

 しかし、彼女は強い。強くなったのだ。

重みはそれぞれがそれぞれの形をとり、羽ばたいていく。

 

3.Rounds of the Fates

 元気な子供たちの跳ねる姿が見える。それは決して無知の罪を抱えているわけではなく、全てを受け入れて前へ進む大きな光のようだ。Endress Crusade、終わらないように、運命を支え、超えていく力になる曲。

 

4.Redemption and Forgiveness

 もう手放したはずのぬくもりが、その感覚が手のひらにいつまでも残り続けている。その手のひらを雪にかざしてみても、消えない。自分がまだ生きているから。生きている限り、逃げられない。

 そう思っていた男の手のひらには新しいぬくもりがいつの間にか増えていた。また剣を持ち、歩き出せるほどに。

 手遅れなんてあり得ないんだ。そう思える曲。

 

5.Little Dancing Light

 印象的なイントロは、過去の全てを暗示しているかのよう。その陰鬱で細い音からは想像できないほど、今目の前で鳴る音達は楽しげだ。

 それは決して偽りの喜びではなく、未来を見据える輝く音だ。

 

6.Of Noble Blood

 輝かしい過去。崩れ去ったという事実だけを告げられた子供らは何を思うのか。

そんなものは知らない。「なかったことだ」「もう戻らない」「戻れない」そんな諦めが仲間たちから楽しむ心を奪っていく。

 けれど、わらべ唄は輝きを伝え続けているはずだ。だれか、歌ってくれ。

 

7.Dark Anomaly

 今までは伝承だった。口伝だった。だから、こんな世界が存在していたなんて思えなかった。心が驚きと希望に溢れる。しかし、その光が照らし出すのは「悪」を孕んでいる。そんな事実に気づきもせずひたすら深く、深く、潜っていく。真実を探して。 

 

8.Frozen Grief

 悲しみは確かにそこにあった。何年も、いやもっと前の出来事だ。なのに、ここにはその当時のままの悲しみが広がっていた。その悲しみは身体を貫き、少しずつ熱を奪っていく。

 だが、それが自らの心の奥にしまい込んでいた情熱を目覚めさせた。すごく小さな灯火だったけれど。それでも前に進むには十分だった。

 

9.Town by the Sea

 窓から見る景色は、どこまでも広がる雪の平原と、荒れた海だった。その静けさと激しさの中間にいる私は、とても気分がよかった。

 誰でもない、自分を感じていた。一つの場所に存在しなくてもいいという安心感も。

けれど、少しずつ寂しくなってきた。そろそろ、次の居場所が見えないかな。

 

10.Song in the Wind

 鼻歌交じりに行こうじゃないか。出発当時はそんな陽気な自分がいた。でも今はそんな余裕もない。誰かが追い越していく、少しずつ焦り始める。急がなきゃ!

 疲れてきたころ、ふと立ち止まって周りを見渡してみた。そうしたら、世界はとっても広かった。雪は昔のまま、キラキラと輝いていた。

 

11.Old Hearth

 暖炉にあたりながらゆったりと暖かいスープを飲んでいた。そこへ疲れた顔をした男たちが入って来た。

 このスープ、うまいぜと差し出すがなかなか受け取ろうとしない。どうやら人から物をもらうのに慣れていないらしい。それでも、と強引に渡してみると一口飲み、ホッとした表情を見せた。

 

12.Sorrowful Winds

 今年は不作だった。だが、子供たちにはいいものを食わしてやりたかった。だから、少し遠出をすることにした。子供たちは行かないでと訴えたが、これしかないんだ。と押し切って行った。

 心は時に眼を曇らせる。愛も強情も時には同じなのだと。そう思う曲。

 

13.Safe Haven

 人が住んでいなくとも、人の心を動かす場所はある。当たり前なのかもしれないけれど、便利や安心を超えた、もしくは正反対の自然の姿に人は惹かれる。いつの間にかその非日常に囚われそうになり、夢現からも逃げ出そうとするのだ。その時思い浮かべたところが、私たちの心の在り処なんじゃないだろうか。

 そう思わせてくれた曲。

 

14.The Warmth of Hope

 さあ、どこへでも遊びに行きなさい。そんな突っぱねたことを言う親はいるだろうか。自然界にはたくさんいるだろう。多くの魚なんてそんなものだ。けれど、そこから逞しく生きていく。人間はそうじゃないっていうのもわかる。

 それはそうなのだろうけど、理屈や通例を超える何かが起こった時、それは世界のルールによって壊されるべきなのだろうか。

 

15.What Meets the Eye

 とても小さな村に寄った。そこの子供たちは元気で、そんな子供たちからエネルギーを受けた人々もとても元気だった。

 一見、とても危うい関係に見えた。今にも崩れてしまいそうな。けれど、人々をつなぐその一本の線は、すぐに切れることはないだろう。

 

16.The Power of Time

 時は偉大だ。全てを洗い流してくれる。けれど、もしも私たちが見ている、感じている時間は他人とは違っていたらどうだろう。

 昔の傷が未だに癒えず、苦しんでいる人もいる。生まれ落ちた瞬間に死を感じる者もいる。

 そんな自由とも理不尽ともいえる世界が、少し見えたような気がする曲。

 

17.Frozen Highlands

 高い所へ行けば見えるものも広がるだろうと、大きな山を登った。そうしたら、前まで見えていた景色を思い出せなくなった。全てがちっぽけに見えて、意味なんてないように思えた。

 自分の足跡もよくわからなくなって、自分が何をしたいのかわからなくなって…

けれど、目の前には先人が通ったと思しき道があった。少しくらい、他人と同じ道を歩いたっていいじゃないか。そんな気持ちになり、再び歩き出せた。

 

18.The Forrest of Light

 夢を見ていた。静かな草原を誰かと歩いていた。けれど、いま私の目に映るのは無機質な機械たちばかり。

 疲弊した心を否定するでも頭を撫でるでもなく、ただそこにある「空気」を奏でてくれているような曲。自分だけが、この空気を感じる自分こそがこの「空気」を変えられるのだと、そう思う。

 ラストで、そっと後押しをしてくれる曲。

 

[Disc:2] 

 

19.The Last Stretch

 自分の心と戦い、ついに一歩踏み出した瞬間から聞こえる声援のような曲。

一人ぼっちだったような気もするし、多くの仲間に支えられていた気もするし、なんて自分は曖昧なんだろうと少しの自嘲も混ざっている。

 けれど、大丈夫だよ。そんな風に心が語りかけてくれる。

 

20.Hidden Motives

 世界には、そのシステムをよく理解し、利用しようとするものがいる。それは早い者勝ちの場合が多く、それを人は追い求める。

 けれど、その力の為に犠牲になるのは本人とは限らない。そしてやってしまったことは時間を戻しでもしないと戻らない。逆に言えば、そうなる前に誰かが気付いて止めるしかない。

 そんな事が、世界にはたくさんあるんじゃないかなと、そう思う曲。

 

21.Once Upon a Time...

 昔むかし…あるところに。そんな語り草をよく聞く、もしくは聞いてきただろう。

その話には多くの意味が込められていて、それは誰かの気持ちや悩みを癒してくれることもある。

 昔からそこにあったもの、ずっと降り続いてきた雪。色んなものに意味を見つけようと、そんな気持ちにしてくれる曲。

 

22.The Ancient Bloodline

 自分の血には、どんな情報が含まれているんだろう。先祖のみなの経験のうち、何%が含まれていて、私自身の経験は何%くらいなんだろう。

 昔の人たちがやったことを、それ以上のことを私は出来るだろうか。

そんなどうしようもない重みを感じる曲。

 

23.Whisper to the Heart

 ちょっと隣町まで行ってくる!そんな希望と日常を孕んだ曲。

いつもと違う何かが起こるかもしれない、そんな期待感ではなく「日常」がすごく楽しいと思っているようなそんな旋律。

 けど、やっぱりどこか悲しくて、この道を逸れていったらどうなるかな。なんて考えちゃうんだ。

 

24.Like a Boss!

 仲が良いが故に喧嘩も絶えず、お互いをわかっている風ですれ違いが起こる。けれどそんな少し歪な彼らを見ていると少し羨ましい。

 そんなあこがれを感じさせるほど力強さを感じる曲。

 

25.Stories of Old

 時が経つにつれて、思いは風化していく。けれど、一つ一つの音は決して無くなる事は無い。そしてその音は何よりも、誰よりも強く世界に、心に響くのだろう。

 心の叫び、思い。すべての結晶のような曲。雪はまだ、降り続いている。

 

26.Beyond the Snow (feat. Kotringo)

 ゆきよ ゆきよ たにのなかのとりは いついつ でやる…

 劇中歌のフルバージョン。子供たちが歌う童謡としては凄く悲しい印象だったが、フルバージョンでは笑顔を感じる箇所がいくつかあり… 涙で画面が見えないです…

 こころのなかの きみは いついつ わらう…

 

27.An End to the Journey

 旅は終わった。本を読み終えた。いつものように窓の外を見ると、雪はやんでいた。雪が、解ける…

 日差しが差すと、雪たちはキラキラと見たこともないような光を放っている。終わってしまったのに、心は晴れやかだった。

 

28.World of sorrow

 筝曲を交えての新たなセツナの音楽が始まった。

いけにえの旅を終わらせた彼らが、様々な人に少しずつ少しずつ影響を与えていく。そうしていつの間にか出来た「英雄譚」の伴奏。そうなんじゃないかなと思う。

 

29.The Winter Braves

 時は長く長く流れ、王家。

代々伝わる英雄譚を読んでいる一人の子は、その勇姿から音楽を作った。強さの中に悲しみや優しさを孕んだその曲は異質だとされながらも国中に広がりった。

 初見で、そんな想像をしてしまった曲。世界は続いている。

 

30.Setsuna's last(ft.Tomoki Miyoshi)

 三好智己さんによるセツナのテーマWinter journey's taleの演奏。

本編、アレンジEternal Winterとも違い、凄く優しく奏でられています。それはまさしく柔らかい雪のよう。

 悲しい曲というより、セツナの「優しさ」「強さ」を極限まで奏できっています。

 

31.In another time...

 いけにえの旅が小さな映画館で上映され、それが様々な人の心を動かし、社会に広がっていく。そしてそれぞれの人の中で、この旅が再構築されていく。

 誰一人として同じ旅はしていなかった。それぞれが、それぞれの場所で、それぞれの音を持って…

 

32.The journey's End(ft.Tomoki Miyoshi and Hiroki Yura)

 コンポーザーである由良さんと三好さんのデュエット曲。

何度も何度も聞いたあの曲を、バイオリンとピアノが奏でます。バイオリンの鋭さを、ピアノが優しくコーティングしています。

 作り手の思いが色濃くでた曲です。心を預けてしまいたい。

 

33.Into the snow(ft.Ara Rivera)

 雪に飛び込んで、はしゃぎまわったり、痛い思いをしたり、色んなことがあっていつの間にか寝てしまっていた。

 どこからか母の声がして、それは唄を歌っているようで、今まであったことを夢中で報告して、楽しかったんだっていうことを必死に話して…

 母は静かに聞いていてくれて…  ありがとう 

 

 

 

 

 

 

本当にありがとうございました。

書いていて涙が止まりません。いけにえと雪のセツナという作品に、TokyoRPGFactoryに出会えたこと、こうして記事を書く原動力を与えてくれていること。

本当に本当に、自分にとって奇跡としか言いようがありません。

 

三好智己さん、由良浩明さん、Jem Hardingさんに橋本 厚志さんを始めとするTokyoRPGFactoryの皆様には感謝の言葉しかありません。

様々な場所で、私の思いを受け取ってくださり、思い出しただけで涙が出ます。

 

いつかまたお会いしたいです。いや、会いましょう!と図々しくもこちらから宣言させていただきます。

 

これからもあの頃の僕らの冒険を楽しみにしています。

 

そしてその冒険が今の私たちの「あのころ」になりますように。