ファイナルファンタジー 編（ラスト） #藝大GSE

〈この記事は、2016年9月3日に行われた「藝大ゲームサウンドアンサンブル」に行った筆者のルポ記事になります〉

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【ゲーム情報】

最新作の発売が決定している国民的RPGの双璧の一つ、ファイナルファンタジーシリーズ

今回はその中でもⅢ～Ⅸのメドレーです。

【曲目リスト】

作曲： 植松伸夫
採譜・編曲： 松永悠太郎

1. プレリュード
2. 悠久の風
3. 愛のテーマ
4. ファイナルファンタジーⅤ　メインテーマ
5. 仲間を求めて
6. エアリスのテーマ
7. Ami
8. 記憶の歌
9. FINAL FANTASY（スペシャルメドレー）

 FFⅢ～Ⅸまでのナンバリングタイトルから一曲ずつと、おなじみのプレリュード、FINAL FANTASYをチョイス。

ラストには本公演で演奏した作品をまとめたスペシャルメドレーが披露されました。

《ここから筆者の個人的な感想が多々含まれます》

　楽しかったこの空間ももうあと少し…そんなじんわりとした悲しみに暮れつつ、最後のファイナルファンタジーメドレーへ

⒈プレリュード

　ここから始まる。最後の物語、最後の演奏。

不思議と涙は出なかった。

⒉悠久の風

　私の初めてのFFはⅢでした。だから、この曲はとても印象深く刻まれています。

　まさに悠久の世界に響く音で、癒されると同時に魂の奥深くが輝いたような気がしました。なんだか、頑張ろうって思えたんです。

⒊愛のテーマ

　教科書にも載っているあの曲。

　戦争や喧嘩だらけのFF4の世界にも「愛」が確かに存在している。そう感じられます。

⒋ファイナルファンタジーⅤ　メインテーマ

　世界を吹く風になったかのような曲。

少ししっとりとした「愛のテーマ」から一転、大自然を自らの足で踏みしめるようにがっちりとした音たちだった。

⒌仲間を求めて

　特徴的なベースにやさしく儚げな笛の音が乗る曲。

　今公演では、低音がよく響いていてその先に乗るフルートの音色がより心地よいものとなっていた。優しくて強い覚悟を感じた。　

⒍エアリスのテーマ

　さらに、優しく心を後押ししてくれる曲が掛かった。

ピアノの雫のような音色に、他パートが優しく乗っていく。

そのうち、一人じゃなくなっていく。自分が受ける音が厚くなっていくのを感じた。

　けれど、そのうちその音は離れて行ってしまった。いつまでも聞き続けることは出来ないのかな。そう思ったら急に寂しくなってしまった。

⒎Ami

　家族の曲。そう私は思った。すこしぶっきらぼうな旋律に各々が好きなように乗っかっていく。そうしていたらいつの間にか綺麗な曲になっていた。

　そのうち一人になったけど、なんだかやっていける気がする。

　そんな安心感のある演奏でした。

⒏記憶の歌

　FFⅨを象徴する曲。エンディング曲の「Melodies of Life」のメロディーが多く含まれており、そちらもよく聞く私の涙腺はもう決壊していた。

　なんて静かに始まって、壮大に広がっていく演奏なのだろう。

　よかった。聞いてよかった。今日ここに来てよかった。

　ありがとう。

　そう素直に思っていた。

⒐FINAL FANTASY（スペシャルメドレー）

　最後に、おなじみのこの曲のイントロが流れた瞬間は完全に油断していた。

もう、これでおしまいだと満足してしまっていた。

　しかし、始まってみればそこにポケモンのメインテーマやイニシエノウタ、そう、今日やった曲目のスペシャルメドレーではないか！

　涙を流しながら、色んな作品のゲーム音楽が一つになっていく感覚に酔いしれていた。

藝大ゲームサウンドアンサンブルの皆さん、本当にありがとうございました。

ゲーム音楽演奏会の発展と、ゲームサウンドそのものの新たな発見に期待します！

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