NieR Replicant(ニーアレプリカント)編 #藝大GSE
〈この記事は、2016年9月3日に行われた「藝大ゲームサウンドアンサンブル」に行った筆者のルポ記事になります〉
【ゲーム情報】
NieR Replicant(ニーアレプリカント)とはキャビアが開発し、スクウェア・エニックスが2010年に発売したアクションRPG。
独自の世界観から大きな人気をはくし、現在新作ニーアオートマタが開発中。
【曲目リスト】
作曲: 岡部啓一
採譜・編曲: 松永悠太郎
- イニシエのウタ/デボル
- エミールl/業苦
- 光ノ風吹ク丘
- カイネ/救済
- イニシエノウタ/運命
原曲はいずれもストリングスやピアノ、アコースティックギターをメインとしています。
「イニシエノウタ」では非和音→和声音の進行と、七の和音が巧妙に絡み合い、美しい儚さを生んでいます。
「カイネ」では同主調を経由しつつの劇的な転調が見られます。
そのほかにも様々な音楽的特徴、広がりを見せ、ゲームという枠を超えて評価されています。
《ここから筆者の個人的な感想が多々含まれます》
ニーアレプリカントは、私が「好きなゲーム(音楽)は?」と聞かれたら真っ先に挙がるほど大好きな作品です。
中でも今回のピックアップされた楽曲はお気に入りになっているものばかりです。
⒈イニシエのウタ/デボル
初っ端からこれか…いや、当然か。と冷静を装いつつ、泣いてました。
今回の曲すべてに言えることなのですが、原曲をかなり聞きこんでいたので、いつの間にか脳内で歌を歌いながら聞いていました。
その記憶と、美しい演奏はけっして外れることなく、溶け合っていきました。
村で歌う、デボルさんが見えるようです。
⒉エミールl/業苦
一転して低音域が前面に出て、か細い歌声が哀愁を誘う曲。
ピアノの低音が心を揺らし、弦楽隊がそこへ何かを突き立ててくるようです。
ここでも泣いていました。
⒊光ノ風吹ク丘
さらに一転し、曲名の通りの明るい丘に出た瞬間を味わった。
転調し、キラキラとした星々が輝く空を見上げた時のような気持ちへ。
そして少しずつ、暗く、陰鬱になっていき…
⒋カイネ/救済
この曲に繋がった。
雨が降る谷に降り注ぐ雨じゃない何か。
私にとっては涙でした。音かもしれない。光かもしれない。
あのホールが別の空間に感じました。
⒌イニシエノウタ/運命
そして全てを背負って始まったのがこの曲でした。
明るい希望を感じる曲たちから、その希望の真の姿が垣間見えるような曲。
演奏も激しさを増していき、涙をこらえるかのように揺れ動きながら奏でられる旋律に、ただただ圧倒されていました。
この曲たちは確実に世界を変える力を持っていて
実際に、聴いていた人たちの世界を変えたと思います。
余談ですが、公演後
ニーアレプリカント?初めて聞いたけど泣きそうになった。
と言っている方もいましたよ。
とてもいい演奏でした。
ニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: SMD
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: CD
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